啓明館 - 神奈川県・横浜市の中学受験専科塾

啓明館事業部長 渋田先生日記

2021年11月11日

カンボジア訪問記②

今日は、第2弾。

 

『友達の一人が空腹に耐えかねて、豚のかいばおけから餌を盗み、それを食べてしまいました。その翌日、クメールルージュがいつものように検便をすると、一人の便が他の子供のと違うことに気付き、それは誰のかと聞きまわりました。わたしの友達はそれは豚のだといいましたが、その横には、子供の足跡があったのです。クメールルージュは友達が嘘をついたことを非難し、豚の餌を食べた罰として、彼を殺してしまいました。

ある男はあまりにもお腹がすいていたので、バナナを木から盗もうとしました。クメール・ルージュは、彼を目撃し、村の人々が同じようなことをしないための見せしめとして、彼の内臓を家族の前でえぐりだしました。家族は強制的に拍手し歓声をあげなければなりませんでしたし、泣くことも許されませんでした。泣くことは弱さを表す罪だとみなされていたからです。

毎週村で集会が開かれ、何らかの理由で「悪いこと」をしたと判断された人は、ヤシの葉でノドをじわじわときられました。この時もまた人々は強制的に拍手し、歓声をあげさせられ、クメール・ルージュから見て「悪い人」を自分たちの敵だと思うように教え込まれました。

ある夜、わたしが道端の草むらで用を足していると、たくさんの足音が聞こえ、黒くて長い影が道をやってくるのが見えました。はじめは巨大な蛇かと思いましたが、近づいてくるにしたがってそれは150人ぐらいの人々が行進しているところだとわかりました。わたしは静かに草の中に隠れました。この人たちは、虐殺の行われる場所へと向かっていたのです。この人たちは新政権の敵だと見なされている教師、医者、芸術家、音楽家や学生でした。わたしは、その中に母親の手を握っている小さな女の子を見つけたので、その腕をつかんで一緒に逃げようと説得しましたが、彼女はとてもおびえていたので、母親と一緒にいると言いました。

これはわたしのとても幼い頃の記憶のひとつです』

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