啓明館 - 神奈川県・横浜市の中学受験専科塾

啓明館事業部長 渋田先生日記

「向田邦子ベスト・エッセイ」(筑摩書房)を読みました。

 

代表作でもある「父の詫び状」。雪の中の来客の靴をかわかすために、新聞紙を丸めたものを入れて湿気をとるという場面があります。靴の中に詰める古新聞に御真影がのっていて叱られた、という表現などは、小学生の子どもたちには理解するのが難しいでしょう。しかも、その叱ったお父さんは三十歳くらいという若さです。また「ごはん」では、東京大空襲のときに、畳の上を土足で歩いたという「うしろめたさ」がリアルに表現されています。

 

 

向田邦子さんの作品は、最後の一文が印象的で、好きな作家のひとりでもあります。

短編集であり、家族がテーマでもありますので、超おススメです。

 

「白か黒か」のラスト。

 

三年ほど前に、女性誌の仕事で同じ放送作家の倉本聰氏をインタビューしたとき、とても嬉しいことがあった。「五歳のときになにしてらした」とたずねたら、倉本聰氏は、人の倍はありそうな大目玉で、「ぼんやりしてた」と答えてくださったのである。たしかにあの時分は、テレビもマンガもなかった。いま、ぼんやりしている五歳の子どもはいるのだろうか。

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